食糞と異嗜 ( いし )
2005年04月06日
食糞 ( しょくふん ) と異嗜 ( いし )。病気・しつけと言うよりも行動学的なお話になりますでしょうか。犬が自分や他の動物の糞を食べる食糞は、仔犬や若い犬によく見られるもので、めずらしくありません。自然界においてもオオカミなどの野生のイヌ科の動物では、時々食糞行動がみられるため、犬の食糞は必ずしも異常行動とはいえないみたいなんですが・・・。
でも飼い主が見ていない時でも、排泄後の自分の糞を食べた形跡が毎日のように残っている場合や、糞を食べたがるような場合は、飼い主の注意をひくことが目的ではなく、単なる糞の味に対する嗜好が習慣化してしまったものと考えられます。前述した事がきっかけになる場合も多いそうです。
愛犬が食糞をすると与えている食餌の量が足りていないのではないかと考える人が多いみたいですが、家庭で飼われている犬の場合、空腹が食糞の原因であることはあまり無いようです。食糞をする仔犬の場合には、あまり騒ぎ立てず、そのままにしておけば成長するにつれて食糞をしなくなることも多くみられます。
食糞のメカニズムは実際には今も解明されておらず、何か他の病気との関連も不明の部分が多いのですが、成犬で突然食糞が始まったり、長期間続いている場合には、膵臓や肝臓を含め消化器系の疾患がないか、一度検査を受けることをお奨めします。
異嗜 ( いし ) とは、食べ物以外のものを食べたり飲み込んだりしてしまう行動をいいます。家庭のなかで犬が異嗜 ( いし ) により食べる可能性がよくあるものは、石・布 ( 靴下やタオル ) ・おもちや・ボール・木切れ・プラスチック・輪ゴム・化粧品など実にさまざまです。これらの行動は、仔犬や若い犬、とくに環境からの刺激が不足している犬 ( 散歩不足など ) に見られるケースが比較的多いみたいです。
食糞と同じく、異嗜 ( いし ) もそのメカニズムは、いまだ解明されていないそうです。靴下や衣服などをそのまま飲み込んだ場合には、腸閉塞をおこすおそれがありますし、薬や化粧品・観葉植物などを食べてしまった場合は、中毒をおこす可能性もありますので、異嗜 ( いし ) の習慣があるペットに対しては、その仔の行動範囲内に不用意に物を置かないように、安全管理を充分おこなう必要があります。
またペット用のガムなどを与えつつ、同時に運動や刺激を増やしてストレスをためないように、普段から気をつける事も大事です。
参考引用文献 「 イラストでみる犬学 」
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