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不適切な排泄行動

2005年04月14日 AQ
決められたトイレでない場所で 、排尿あるいは排便をしてしまう時などをひとまとめにして、『 不適切な排泄行動 』 と呼びます。不適切な排泄行動には、背景の異なるさまざまなパターンに分けられます。

トレーニングするさいは、これらのパターンを見極めたうえで対処する必要があります。きつくしかることがトレーニングではありません。 " しかる " 事がないように飼い主側がお膳立てをしてあげ、最終的には " ほめて " あげる事になるよう配慮する必要があります。
■ 服従性の排尿
仔犬や若い犬に多い、正常範囲の排尿。飼い主に近づかれた時、寝転がるなどして服従の姿勢をとりながら、少量の排尿をします。

■ 興奮性の排尿
仔犬や若い犬に多い、正常範囲の排尿。興奮した時に立った姿勢のままで少量の排尿をします。

■ 尿マーキング
性成熟に達した雄犬が、柱や壁などに向かってあちらこちらに頻繁に、少量の尿をかけることです。

■ トイレトレーニングの欠如
決まった場所で排尿する習慣づけができておらず、しつけられていない場合です。

■ 恐れによる排尿
突然の強い恐れに反応しての排尿

■ 分離不安による排尿
飼い主の不在により引き起こされた、不安による排尿

排泄行動は自律神経の支配を受けているため、恐れや不安・興奮などに影響されて調節を乱しやすいものです。しかも飼い主にとって望ましくない特定の場面や場所で排泄することを繰り返すうちに、それが意志とは無関係のレベルで条件づけられてしまい、最終的には固定した習慣となってしまうことが多々あります。

つまり不適切な排尿をさせないようにするには、そのきっかけとなる、ささいな原因を作らないように努力し、また習慣となる前に適切な方向へ導く事が大事であると言えます。

決まった場所で排泄することをまだ覚えていない犬の場合は、毎回の排泄をあらかじめ決めたトイレの場所でだけ徹底して繰り返し行わせることにより、しつけていきます。当初、広範囲の中でしつけるのは難しいので、できれば完全なしつけが終わるまでは、サークルの中で常に生活させる事がいちばん良いでしょう。

仔犬の時からサークルの中で生活させる事は、後に記事としてあげていきます、『 分離不安 』 の項目においても非常に有効な手段となります。

犬は寝床である巣穴から離れた場所で排泄するという本来の生態があるので、たいがいは数日から数週間もかければ、自発的にサークル内の自分の寝ている所の横の場所で、排泄するようになるはずです。いままで決まった場所で排泄していたのにその習慣が突然くずれた場合は、心理的な原因を疑う事も当然ですが、尿路系や消化器系の疾患がないかも念頭において考える必要があります。

膀胱炎や尿道炎、尿路結石、子宮蓄膿症 ( ピオー・パイオ )、腎臓などの不具合が原因でおきている可能性もあります。おかしいと感じたら獣医師の診察を受けて、なんらかの疾患がないかどうかを確かめてもらったほうがよいでしょう。

不適切な排泄行動をしたからといって、極端もしくはしつこく犬をしかると、背景や原因にかかわらず、むしろ問題を悪化させてしまう結果になります。目の前で犬が不適切な排泄をした場合に極端にキツクしかると、犬は普通、トイレでない場所で排泄しているからしかられたのだと受け取るかわりに、排泄の行為自体をとがめられたと受け取ってしまう場合があります。

また時間がたってからしかっても、何故しかられているのかがわからず、恐れや不安が高まるだけの結果となってしまいます。結果この事が、目の前にあるウンチがなければ怒られないと考え、どこかに隠せば良いとの判断から自分のお腹の中に隠す・・・ つまり食べてしまう ( 食糞 ) という行動を引き起こします。 充分に注意してしつけして下さい。

参考引用文献 「 イラストでみる犬学 」

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