肥満
2006年02月22日 AQ
肥満は豊かな社会の象徴かもしれません。
肥満は身体に悪い、肥満させてはいけない ・・・ とわかっていても、なかなか 痩せさせることができない、という飼い主さんは案外多いようです。肥満の害が叫ばれて久しいのに、なかなか肥満の問題は解決しません ( 人も動物も )。そこで今回は肥満について 、いろいろな角度から考えてみたいと思います。
■肥満は万病のもと
肥満した動物の心臓は、大きな身体に血液を供給するために余分な仕事をせざる得ません。休みなく動きつづけている心臓が無理を強いられれば心臓の老化は早くなり、心臓病になりやすくなることは容易に想像して頂けるのではないでしょうか。
肥満の動物に糖尿病が多いことも知られています。これは肥満が脂肪代謝にかかわっている膵臓に負担をかけるためであろうと考えられています。動物の糖尿病は生死にかかわる状態となることがよくあります。肥満の動物は重い体重を支えつづけるために、足腰の老化は非常に速く、肘や膝の変形性関節症になってしまうことが多く、これはかなり痛みを伴うでしょう。
その他にも肥満により、ある種の皮膚病になりやすい、椎間板ヘルニアを起こしやすい、難産を起こしやすい、呼吸器にも負担がかかるので呼吸器疾患が重くなりやすい、脂肪肝や肝硬変になりやすい等々があげられます。
肥満が諸悪の根源となること、そして肥満は解消しなくてはならないことがお分かりいただけましたか? 肥満は万病のもとというよりも、肥満自体がりっぱな病気であり、栄養性疾患であるとも位置付けられているのです。
■肥満になってしまったら
ひとたび肥満になってしまった動物は減量しなくてはなりません。『 肥満は病気 』 だから治療が必要というくらい真剣に受け止めて、真剣に減量に取り組まなくては成果はなかなかあがりません。まず、大切なのは家族全員がその重要性を理解してくださることです。
ひとりが減量しようと思い食事制限していても、家族の他のどなたかがお腹をすかせているからと、食べ物を与えていたとしたら何にもなりません。軽度の肥満であれば、食べる量を減らすだけで減量できますが、肥満も中等度から重度になると、食べる量を減らすだけでは無理です。
なぜならば大幅にカロリーを減らす場合には、従来の半分量とかそれ以下に制限しなくてはならなくなることになり、そうすることで空腹感が著しくなり、カロリー以外の必要なビタミンやミネラルなど体に必要なものが、大幅に不足してしまいます。短期間で急激な減量をすることは、身体にとって害になります。
正しいプログラムで無理なく目標値に到達することが重要です。減量用のフードは、脂肪分を制限しています。肥満の動物は概して脂肪分の多いものを好む傾向があり、減量用フードを好まない場合もあると思います。でも減量の必要性をよく考えて、徐々にでも切り替えていく努力をして下さい。
美味しいものを食べさせないということではなく、身体に良い物が美味しいと感じられるようにしてあげる必要があるのです。ペット ( 特に犬 ) の食生活は習慣性の強い側面を持っています。
■ 肥満させないために
肥満してしまってからつらいダイエットをするよりも、はじめから肥満しないように予防する方がよいにきまっています。太るときも、痩せるときも、毎日見ているとその変化に気づかないものです。もしも現在が理想的な体重だとしたら、定期的な体重測定を心がけましょう。通常は1ヶ月に1回程度で十分です。
成長の止まる生後 7 〜 10ヶ月 の頃から肥満が始まるケースは大変多いものです。成長期には成長するためのカロリーが必要ですから、当然たくさん食べますし、かなり食べても犬や猫は成長が早いために成長期の肥満はめったにおこりません。そして成長が終わると野生動物などでは繁殖の相手探しのためにエネルギーが使われ、雄は他の雄と戦い、雌は妊娠し、出産後は授乳を行いますから肥満することはまずありません。
ところが家庭で飼育されている犬や猫の場合は、成長期の食欲に任せてカロリーをとり過ぎると、あっという間に肥満への道を突き進んでしまうことがあるわけです。こういう肥満は避妊や去勢の手術を受けた動物で特に顕著に見られます。成長期が過ぎて、避妊、去勢手術を受けた後に自然に食べる量が少なくなって肥満しないですむ犬や猫もいる反面で、自分自信でコントロールできない子も少なくありません。生後 7 〜 10ヶ月 ごろには 肥満度のチェック や体重の測定をまめにしてあげてほしいと思います。
もうひとつの肥満の形はいわゆる中年太りです。4 〜 5歳 ともなりますと犬も猫も活動性が落ちます。若い頃のように無駄な動きはしなくなり、たとえ同じ距離の散歩をしていたとしても運動量が確実に少なくなるのです。中年太りは徐々に進行しますから、気づかないうちに肥満体になっていたということがよくあります。ご注意下さい。
■ 痩せすぎにもご用心
人間では過剰なダイエットが大問題になっていますが、最近動物にも肥満恐怖症が横行しているようで ( 肥満恐怖症 になっているのは飼い主さんですが ・・・ ) 過剰なダイエットをされて痩せすぎている犬や猫が見うけられます。
別記事にある 肥満度チェック を参考にして、痩せ過ぎにならないように注意していただきたいと思います。痩せ過ぎによる病害もいろいろあり、肥満と同様、体に良くありません。
ひとたび肥満になってしまった動物は減量しなくてはなりません。『 肥満は病気 』 だから治療が必要というくらい真剣に受け止めて、真剣に減量に取り組まなくては成果はなかなかあがりません。まず、大切なのは家族全員がその重要性を理解してくださることです。
ひとりが減量しようと思い食事制限していても、家族の他のどなたかがお腹をすかせているからと、食べ物を与えていたとしたら何にもなりません。軽度の肥満であれば、食べる量を減らすだけで減量できますが、肥満も中等度から重度になると、食べる量を減らすだけでは無理です。
なぜならば大幅にカロリーを減らす場合には、従来の半分量とかそれ以下に制限しなくてはならなくなることになり、そうすることで空腹感が著しくなり、カロリー以外の必要なビタミンやミネラルなど体に必要なものが、大幅に不足してしまいます。短期間で急激な減量をすることは、身体にとって害になります。
正しいプログラムで無理なく目標値に到達することが重要です。減量用のフードは、脂肪分を制限しています。肥満の動物は概して脂肪分の多いものを好む傾向があり、減量用フードを好まない場合もあると思います。でも減量の必要性をよく考えて、徐々にでも切り替えていく努力をして下さい。
美味しいものを食べさせないということではなく、身体に良い物が美味しいと感じられるようにしてあげる必要があるのです。ペット ( 特に犬 ) の食生活は習慣性の強い側面を持っています。
■ 肥満させないために
肥満してしまってからつらいダイエットをするよりも、はじめから肥満しないように予防する方がよいにきまっています。太るときも、痩せるときも、毎日見ているとその変化に気づかないものです。もしも現在が理想的な体重だとしたら、定期的な体重測定を心がけましょう。通常は1ヶ月に1回程度で十分です。
成長の止まる生後 7 〜 10ヶ月 の頃から肥満が始まるケースは大変多いものです。成長期には成長するためのカロリーが必要ですから、当然たくさん食べますし、かなり食べても犬や猫は成長が早いために成長期の肥満はめったにおこりません。そして成長が終わると野生動物などでは繁殖の相手探しのためにエネルギーが使われ、雄は他の雄と戦い、雌は妊娠し、出産後は授乳を行いますから肥満することはまずありません。
ところが家庭で飼育されている犬や猫の場合は、成長期の食欲に任せてカロリーをとり過ぎると、あっという間に肥満への道を突き進んでしまうことがあるわけです。こういう肥満は避妊や去勢の手術を受けた動物で特に顕著に見られます。成長期が過ぎて、避妊、去勢手術を受けた後に自然に食べる量が少なくなって肥満しないですむ犬や猫もいる反面で、自分自信でコントロールできない子も少なくありません。生後 7 〜 10ヶ月 ごろには 肥満度のチェック や体重の測定をまめにしてあげてほしいと思います。
もうひとつの肥満の形はいわゆる中年太りです。4 〜 5歳 ともなりますと犬も猫も活動性が落ちます。若い頃のように無駄な動きはしなくなり、たとえ同じ距離の散歩をしていたとしても運動量が確実に少なくなるのです。中年太りは徐々に進行しますから、気づかないうちに肥満体になっていたということがよくあります。ご注意下さい。
■ 痩せすぎにもご用心
人間では過剰なダイエットが大問題になっていますが、最近動物にも肥満恐怖症が横行しているようで ( 肥満恐怖症 になっているのは飼い主さんですが ・・・ ) 過剰なダイエットをされて痩せすぎている犬や猫が見うけられます。
別記事にある 肥満度チェック を参考にして、痩せ過ぎにならないように注意していただきたいと思います。痩せ過ぎによる病害もいろいろあり、肥満と同様、体に良くありません。
資料提供 : ダクタリ動物病院 関西医療センター
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