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マーキング

2007年01月07日 AQ


4 歳のマルチーズのオスと共に、生活をしています しつけを充分にしたつもりなんですが、未だに家の中での 『 マーキング 』 に悩まされています どうしても治らず、なんとかしたいと思うので良いアドバイスをいただけないでしょうか? それ以外は、ホント最高のパートナーなのに (*-゛-)

質問対象 : イヌ 犬 ( 室内犬 )
猫 ( ネコ ) のマーキングは、犬のマーキングと若干意味合いが違います。それは動物種の違いからきているのですが、ここでは質問の内容に沿って、回答を犬 ( イヌ ) に限定して記事にしております。



結論を先にお伝えします。マーキングに関しては、本来そのペット ( イヌ ) が持っている本能の部分だけでなく、習慣やストレス、性格、環境、しつけの部分などが複雑に絡み、その結果を出しています。

生後 1 年までの仔犬なら話は別なんですが、正直 4 歳となってくると治していくのは非常に難しい話となります。その意味はペット ( イヌ ) それぞれに、マーキングする理由が違うからなんです。

ですから、ここでその解決策をズバッ! っと回答する事はできないのですが、今後なんとか改善できるように、ヒントをお伝えする事はできます。

ひとつは考え方を逆に変えて、マーキングへの対処をしていく方法です。それはマーキングをやめさそうとするのではなく、逆に 『 させてしまう 』 のです。それも、必ず同じ場所・同じ高さにするようしつけます。

いつも同じ場所にマーキングをするのであれば、飼い主としてもそこにトイレシーツ ( おしっこマット ) を用意しておけば、他の場所は汚れません。壁などや垂直の位置にオシッコをかけてしまうのであれば、そこに何か板や、サークルの一面を立てかけて、そこにトイレシーツを貼ります。

このように物事を逆に考えて対処していくと、今まで見えていなかった部分が、新たに見えてくる場合があります。それでは、その見えていない部分を探る為に、マーキングそのものの仕組みを理解しましょう (^^)

■ マーキングってな〜に

いわゆる 『 匂い付け 』 と言われるものですが、人間でも好きなものにツバをつけるという行為は、ひとつのマーキングにあたるでしょうね (^_^;)

動物の身体の表面には 『 臭腺 ( しゅうせん ) 』 と呼ばれる匂いのある液を分泌する腺があり、マーキングにはその匂いを付けるものと、オシッコやウ○チそのものを使用するものとにわかれます。

オシッコやウ○チは動物それぞれ固有の匂いがあり、排泄した場所にはその匂いが残る為、それで 『 ここは僕のナワバリだぞ〜 』 と主張するワケです。マーキングするさいにイヌ ( ♂ ) は壁や電柱、木などの高い位置にオシッコをかけたりしますが、それはより高い位置に匂いを付けたものが、その場所の所有権を獲得できるという自然のルールに基づいたものです ((φ( ̄ー ̄ )

通常の排尿とマーキングは行動的には異なりますが、実際のところは、散歩や見回りの時に排尿を兼ねたマーキングをする事が多いようです。

では、ここでひとつ考えてみましょう。『 なぜ、室内においてマーキングをするのか 』 。上記のマーキングの意味も含めて考えると、室内でところかまわずオシッコをかける行為は ・・・

  • ナワバリの主張
  • 自分の存在を主張
  • 嫌がらせ
  • 優位性 ( アルファシンドローム )

これらの事が考えられます。ご存知のようにイヌは群れを作り社会性をもって生活する動物です。この中で、人間には 『 皆、平等 』 と言う概念がありますが、イヌにはその概念が存在せず、生活する上で、上下の関係をキッチリとつけることが不可欠な要素となります。

ひとつの群れ ( 家庭内 ) の中で、色々な役割 ( 仕事 ) を、それぞれがこなしていくのですが、その中で マーキング ( ナワバリを主張する、群れを守る ) の仕事は、階級が上のイヌほど任務として遂行し、頻繁におこなう傾向にあります。

何が言いたいか、おわかりになられますか

あなたが自宅を留守にした時、その間にあちらこちらにオシッコをかけているとしたら、それは 『 なんでリーダーである自分を放っておいて出かけるんだ? 頭にきちゃった 』 という 【 自分の存在の主張と嫌がらせ 】 が考えられます。

あなたの見ている前で頻繁にオシッコをかけているとしたら、それは 『 どうよ! 心配しないで見ておきな! ナワバリは僕がキッチリと守ってあげるから! ほれっほれっ! 』 ・・・ みたいな感じ (^_^;) これは 【 自分の存在の主張とナワバリの主張 】 が考えられます。

そしてこれらの行動のすべてに、優位性 ( アルファシンドローム ) が見受けられます。お散歩の時に、前を歩いている他のイヌや人に対して、あなたの前に立ち大きな声で吼える事は無いですか? もしその行為があるのなら、完全にあなたのペットは、あなたより上の リーダー となっています。

一般的にイヌは人間の性別を理解でき、同性に対して上下関係を築く傾向にあります。したがってオスのイヌは、女性に対して自分より上の存在である事を、なかなか認めようとはしません。あなたの手や足に対してマウンティングをし、腰をフリフリ することが多くありませんか? イヌの中ではメス ( 女性 ) は、始めからオスより下の存在なのです。

これは、あなたが男性のような振る舞いをそのペットの前でおこなったり、低く大きな声でそのペットに命令する事で少しは改善される事があります。また去勢する事もひとつの手段です。つまりオスの機能を取り去る事で、女性に近づけさせるという考え方です。

いずれにしても、室内であちらこちらに頻繁にオシッコをかける行為 = マーキング ( ナワバリ意識 ) と今まで思っておられたのが、実は違うんだ〜!
・・・ と言う事がこれで解りましたか

もちろん、ナワバリを意識した行為も含まれますが、一番重要な問題は、家庭内の上下関係 ( アルファシンドローム ) にあると思って下さい。それを解らずに単にオシッコをかける行為をやめさそうとしても、なんの解決にもならないという事を知っておいて下さい。

後はコメント欄においての会話で、細かい質問を受け付けます。
それでこの記事が完成します

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■ 参考文献 ( 引用 )
イヌ+ネコ家庭動物の医学大百科
発売元 : ピエ・ブックス
編集 : 財団法人 動物臨床医学研究所
監修 : 東京農工大学教授 山根 義久 氏

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