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猫免疫不全ウイルス感染症

2007年12月11日 AQ
猫エイズに感染 = すぐに死亡という事ではありません。あきらめないで ・・・人やサルの免疫不全ウイルスと同じ仲間のウイルスによってネコに対して免疫不全をおこす感染症で、俗に " 猫エイズ " と呼ばれてはいますが、正確には、抗体・抗原検査の結果 = 陽性 ( 感染 ) = エイズ ( 後天性免疫不全症候群 ) ではなく、ただの感染症にすぎません!!

つまり、感染 = 死亡というニュアンスに結びつける考え方は、排除したほうが良いと思います。たしかに感染したウイルス自体を、治療によって身体から消滅させる事は現在のところ方法がありません。しかし、最終末期のエイズ期以外であれば、それぞれの症状に対する対処療法で、その症状を緩和させたり、延命させる事は充分に可能です。

一番いけない事は、抗体検査の結果、陽性である事を受けて " あきらめてしまう " 事です。陽性 = 発症ではなく、感染だけの場合は自宅の中だけで生活させ、できるだけストレスをためないように配慮してあげれば、通常の寿命をまっとうさせる事もできるのですから ・・・
外に出さないと言うのは、二つの意味合いが含まれます。ひとつは、他の猫に伝染させない事。人間や異種の動物は感染しませんが、同じ猫科 ( ネコ・トラ・ライオン・ヒョウなど ) 同士では感染してしまいます。

感染の経路としては唾液を介してなのですが、同じ食器で食餌 ( 飲水 ) をしたり、ペロペロとグルーミングをしあったりする事で感染することは、ほとんどありません ( まったく無いワケではない )。ケンカなどで傷を付け合い、その傷口からウイルスが侵入することで感染が一番多いようです。

また、粘膜の直接的な接触や、汚染血液との接触などの直接的接触でうつることから、交尾によって感染する可能性もあります ( 少ないそうですが ・・・ )。もとより猫の交尾のさいは、上に乗ったオス猫がメス猫の首筋を噛む行為をしますので、どちらかと言えば交尾そのものより、その行為のほうが感染経路としてあるのかも知れません。

二つめは、新たな感染症を受けてしまう事態を防ぐ為です。感染症だけでなく、通常のケガや、なんらかの身体的トラブルをこの感染症 ( 猫免疫不全ウイルス感染症 ) と複合させない配慮が、重篤な結末を迎えないポイントとなります。猫白血病ウイルスとの混合感染は、特に注意です!

記事の冒頭で 『 エイズ期 』 と記してありますが、この " 猫免疫不全ウイルス感染症 " には、4 段階の移行症状が見られます。

■ 急性期 ( 感染初期症状 )
4 〜 6 週間の潜伏期間をおいて、発熱や白血球減少が持続的に見られ、全身のリンパ節が腫れてきます。この状態が数ヶ月から 1 年近くも続くことになるのですが、実際のところ多くのネコは外見上 ( 視覚上 ) まったく普段と変わりなく、元気な生活をおくっているように見えるでしょう。

■ 無症状キャリア期
急性期の後に、まったく症状が見られない " 無症状 " の状態に入ります。この状態が数ヶ月から数年と、長い間、続く事になります。

■ エイズ関連症候群
無症状キャリア期を過ぎ、慢性的な症状が徐々に出始めます。体重の減少、口内炎、歯茎の腫れや出血、口臭、よだれ、慢性の下痢、発熱、鼻炎、結膜炎 etc ... これらの症状が発生する元凶は " 免疫の低下 " です。

■ エイズ期
猫免疫不全ウイルス感染後、それぞれのステージを経て、ある一定の限度を超えると最終的に 『 免疫不全症候群 』 に至ります。リンパ球が著しく減少し、免疫不全状態 ( AIDS ) =  acquired immunodeficency syndrome を迎える事から、これをもって初めて 『 猫エイズ 』 と呼びます。" エイズ関連症候群 " と、この " 猫エイズ " は獣医学的にハッキリと区別されています。

エイズ関連症候群にあるような症状がますます悪化し、日和見的な感染や、悪性腫瘍が発生。極度にやせ細り、急速に衰弱して最終的には死に至ります。

以上が 『 猫免疫不全ウイルス感染症 』 の移行状態を説明したものですが、必ずしも感染したすべての猫が上記のような決まった経過を辿るワケではなく、まったく無症状のまま寿命を迎える猫もいます。逆に普段の生活などが、あまり好ましくない状況の場合は、急激に症状を進め、一気に衰弱するおそれもあります。

この感染症に感染した事に気付いた後、思慮しなければならないもっとも大事な心構えは、通常の生活の見直し、感染している事を受け止めた上で行う配慮です。具体的には ・・・

栄養バランスの摂れた食餌を充分に与える。
免疫力を低下させないよう、合成添加物について考える。
極力、ストレスをかけない生活をさせる。
生活空間の快適性。( 保温・保湿 )
慢性的な症状発症の早期発見、早期治療及び適切な治療。
外出させない。
他の猫との接触の遮断。

・・・ などです。

感染しているかどうかは、ネコの血液を少量採取して、抗体・抗原を調べる簡単な血液検査でわかりますので、仔猫を拾ってきた時や、外に出てケンカをしてきた時などには、念のため検査をしておくほうが良いと思います。通常、感染後 2 週間たてば抗体の測定が可能となるそうです。

参考文献 : イヌ + ネコ 家庭動物の医学大百科
猫免疫不全ウイルス感染症 ( 下田哲也 記 )

■ 参考サイト

■ 関連ページ

この記事へのコメント
1. Posted by noasgarden    2007年12月14日 00:57
すみません、腎臓のお話とまたがってしまいますが、、、。
●先週の血液検査で新たにエイズのキャリアだということが発覚しました。現在の心配はエイズが、先日の喧嘩でキャリアになったのか、それをきっかけに発症したのかが問題かと、、。白血病はキャリアではありませんでした。

エイズの治療の今後という意味で、お医者さんはインターフェロンとステロイドの名を出されただけで、すぐにこの処置をするつもりだったわけではないようです。


口元にちいさなおできができていましたが、これはおとといつぶれて、快方にむかっているようです。
口内炎はほかに食べるのに支障のある症状はありません。
口臭は嘔吐以前にすこしあり、治療中もありましたが、ここ数日解消しています。
微熱は治療中上がったりさがったりでありました。(38.4〜39.4くらいのあいだ)
貧血は今迄の検査ではでていません。

2. Posted by noasgarden    2007年12月14日 01:17
AQさま、こんばんは。noachinつづきです。(上の書き込みでなぜか消えちゃって、、。)
●先週の腎臓値検査結果でBUN30.3,Cre2.1と改善したので、輸液をお休みしたところ、現在のあちんは、食欲がもどり、体重も上向いて来ています。きっかけは庭でねずみを食べたことです。
毛並みも生気もこれを境に回復したと思います。
高タンパク食に違いないネズミを捕食したので、昨日その影響をみるため、血液検査をしました。結果は明日に出るので、またご報告します。

●猫はタンパク質が非常に大切。腎臓サポート食だけでは痩せ細る?という説を実感いたしました。
3. Posted by noasgarden    2007年12月14日 01:28
noachinは、現在は幸い、元気でもとどおりのようにしていますが、体重が100gしか回復していないので、当面体重アップが目標です。お水をたくさん飲むので、腎臓に症状があることはやはり感じられます。あまりなめなめができないのか、もしや下痢ぎみなのか以前よりお尻が汚れ気味、、。

ともあれ、重篤な状態になるのを防ぎたい、これからは予防的な生活ができればと思っていますが、反面今迄どおり、自由にさせてあげるのがわたしの願いなのです。
薬以外によいといわれているものを徐々に生活に取り入れてみたいと思っています。

この項目を作ってくださってありがとうございます。とてもこころ強く感じております。とりとめのない内容になってしまいました。また少しづつアドバイスいただければと思います。




4. Posted by noasgarden    2007年12月16日 03:00
こんばんはnoacinです。
検査結果が出ました。
腎不全/今回、BUN/48.7とCre2.2 (IP4.4) 今度は基準を大きく出てしまいました><。(IP4.4)
(主に、10日くらい輸液をお休みしたこと、それと、鼠を食べたせいか?)医者からは、クレメジンを処方され、やはリ数日おきの輸液をすすめられました。白血病のほうは大丈夫で貧血もありませんでした。
エイズによる、各種予防にステロイドを始めてはどうかと言われましたが、いちおうお断りしました。
今現在症状がないのに、猫はステロイドに対する耐性が比較的高いからと言われても、受け入れる気にはなれません。
サプリメントや漢方などで、予防になるものを探して行きたいと思っております。

また今回高く出た数値ですが、クレメジンとまめな給水をして数日後もう一度検査をしてもらおうと思っています。輸液でした数値は下がらないのか。
腎臓の話が中心になってもうしわけありません。
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